書いている小説のこと

改稿いたしました。

月の言葉」と「小さなアリ大きなわたし」を改稿いたしました。

どちらも、なんとなくぼやかしていた部分を、少しはっきりと言葉にしたという感じ。もともと、色々と想像してもらいたくて、核心に近いところをごまかしてしまう癖があるのです。それがいいか悪いかは別として、まあ、そんなところを意識して直してみました。読みやすくはなったと思います。

ずっと気になっていて、手を入れてない作品もあります。大幅な手直しは考えていませんが、これからも、ちょくちょく直していこうと思っています。

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ゲーマーズ第2話 初稿

 ゲーマーズ第2話の初稿の抜粋です。
 興味ある方は、比べてみてください。
 てか、かなり変わってますね。事件の流れは一緒ですが、異世界の設定は別物です。

 なお、この初稿は、2007年9月の執筆でした。
 当初は一話30枚程度で展開しようとしていたので、今よりもスピーディーです。

 テキ……シュウ?
 その意味は、とっさに理解できるものではなかった。
 地震かと思った地響きは、ますます唸りを増し、叫び声と、息づかいと、金属のこすれあう音がそこに混じった。右手の方に、いくつもの明かりが揺らめいているのがみえる。それが、近づいていた。
 ビュオッ。
 空気を裂く音がした。と、足下に矢がピンと突き刺さり、獲物を逃した無念さにブルブルと身を震わせていた。同時にいくつかの悲鳴が夜気をつんざいた。
 それが戦闘の始まりであった。
 重たい鉄の塊のぶつかり合う音がして、意味を成さない叫び声が嵐のように渦巻いた。
「怯むな! 勇者をおまもりするのだ!」
 ヨムラの声が闇に響く。
 進はアタとシーザに促されるままに走り、ストーンサークルのある低い丘を降りた。石を踏み、自分が靴を履いていないことに気がついた。
「止まってはいけません!」
 未だ進の腕を持っていた方の戦士――アタが叫んだ。
「足がっ」
 進は情けない声をあげた。足の裏がジクジクと痛んだ。血が出ているに違いなかった。
 雄叫びと悲鳴と馬のいななきが混じりあっていた。気がつけば、遠くにあった光は、ついぞ先ほどまで自分たちのいた辺りにまで侵入していた。そしてそれは、しばらくまごまごとストーンサークルの周囲をうろついた後で、確実にこちらへと迫っていた。
「こっちだ! いたぞ!」
 不吉な声が響いた。 
「くそっ! 見つかったか!」
 シーザが唸り、立ち止まった。
「ここはオレが引き受けた。先に行け!」
 そういってスラリと腰の剣を抜く。その身長に合わせて短いそれは、どこかオモチャの剣のようであった。チラリと振り返った進の目に、雄叫びをあげて剣を構える姿が見えた。
 いつしか空気には、血の臭いがただよっていた。

(中略)

 森を出れば正面に、太陽の光を背景に黒く石柱が浮かび上がっていた。何ごともなく、昨夜の場所に戻ることができたようである。ひとまず胸をなで下ろす進。だが、そこに待っていたのは、痛ましい現実であった。
 引き倒されたテントや荷車からは燻る煙が上がっていた。焦げた臭いが鼻を刺す。そして、血とすえた肉の匂い。
 進らが近づくと、バッと死肉をあさっていた鳥たちが空に舞った。近くの梢に止まり、物欲しそうに下を見つめている。
 そこには、パックリと腹を割かれた死体が、虚ろに空を見つめていた。それだけではない。あたりには、いくつもの死体が無造作に投げ出されている。武器を持っている死体ばかりではない。怯えたように丸まったままの子どもの死体もあった。その子を抱く母親もまた冷たい死体となっている。
 それら死体は、ほとんどが《狗頭人(ノムルティ)》のものであったが、武装した《蜥蜴人(レプラティ)》の死体もいくつかあった。昨夜はその姿を確認することもできなかったが、黒光りする鱗で全身を覆われ、顔はカマキリを思わせるものだった。
 進はその場にうずくまり吐いた。昨夜から何も食べていないおかげで、吐瀉物は少ない。
 アタは野営の跡地を走り回り、生存者がいないか確認をしていた。
「いきましょう」
 やがて進の元にやってきたアタは短くいった。
「行くって……どこへ?」
「皆がやられたわけではありません。遺体はざっと二十ほど。後は捕まったか、あるいは逃げ落ちたのでしょう。無事な者がいれば、こんなときのための集合場所が決めてあります。さあ、行きましょう」
 アタが進の手をとって引き上げた。
「やだよ。行きたくないよ!」
 進はその手を振り払って叫んだ。
「帰してくれ。オレのもとの世界に。こんなところ、もうたくさんだ。好きなだけ勝手に殺し合えばいいじゃないか。オレには関係ないんだ。こんなとこに、いたくないよ!」
「わたしには、あなたを元の世界に戻す力はありません。その術を知るのは長のみです。ここには長の遺体はありませんでした。長に会いにいかなければなりません。どうか、いましばらくのご辛抱を」
 アタは頭を下げた。
 アタは歩き始め、進は無言でその後に続いた。進たちが距離を取るとすぐに、鳥たちが饗宴の舞台へと舞い降りる。
「みんなを、あのままにしておいていいの?」
 進はいった。
「弔いの暇はありません。神託を受けた日より、我ら一同、屍をさらす覚悟はできています」
 アタの声に苦渋の色が混じっていた。
「再び森を行きましょう。街道は危険です。急げば日が沈む前にたどり着くことができるでしょう」

 

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ゲーマーズ第2話掲載です。

前回の第一話掲載から、およそ1か月。
わたし的には、驚くようなスピードでの連載です。

そんなわけで、「第2話 夢みた異世界」を掲載しました。

主人公が、ようやっと異世界へと到着です。
なんとも展開の遅い物語ですが、このまったりとしたリズムがわたしの好みのようだと最近気がつきました。なので、これは仕様です。苦情は受け付けません。
そんなわけで、異世界召喚なファンタジーな割になんとも地味な物語ですが、お気に召していただければ幸いです。

ではでは。

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挿絵追加しました。

さっそく、「ゲーマーズ」の第一話に挿絵を追加してみました。
こんな絵も追加しています。

こちらではフルサイズでお楽しみいただけます。
Gamers_4

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ゲーマーズ挿絵その1

 サイトに掲載している小説に、挿絵があったらいいなあと、ずっと思っていたわけですが、ついに、睡眠時間を削りながら、何枚かの挿絵を完成させましたので、お披露目です。
 いずれも、「ゲーマーズ 第一話」の挿絵です。

 まずは、主人公の渉君。
Wataru_3

 そして、渉君のゲームキャラ「アストレイ」です。
Astray

 こんな感じ。後は、これをどうやって載せようかと考え中です。
 ではでは。

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ゲーマーズ第一話初稿

「ゲーマーズ」の第一話の初稿の抜粋です。
興味のある方は、比べてみてください。
設定の変更や、物語の展開の変更で、ちょこちょこと変わっています。
なお、初稿は昨年9月19日の執筆で、タイトルは「現実」、原稿枚数は40枚でした。

「昨日はすごかったな。マジで、あいつを一人で倒しちゃうとは思わなかったぜ」
 桜井進(さくらい すすむ)は、背後から突然肩を叩かれて、ビクリと身を震わせた。その声の主が、友人であるケンちゃんのものだとしって、ほっとする。ケンちゃんこと小倉健児(おぐら けんじ)は、酒屋の次男坊で幼稚園からの知り合いである。こうして登下校のときに出会うことも多くて、そんなときには決まって、ロストイマジンの話で盛り上がるのだ。
「おはよ。いや、ヤバかったよ。あいつのブレスにはさ、《炎への耐性(レジスト・フロム・ファイヤー)》がほとんど効かなかったもん。《竜殺し(スレイ・ドラゴン)》で、けっこうダメージが回ったから勝てたようなもんだよ」
「へー。おれも、もう少し魔法覚えようかな。やっぱ、アストレイみたいになりたいもんなあ」
 そういって健児は熱っぽく進を見つめた。
 二人はオンラインゲーム、ロストイマジンのプレイヤーである。ロストイマジンとは二年ほど前にサービスが開始されたネトワークゲームで、MMORPGのひとつである。世界各地にいる数千人のプレーヤーが同時に一つのサーバに接続し、サーバー内に構築された架空世界の住人に扮して、他のプレーヤーと協力、あるいは対立しながら、架空世界での生活や冒険を楽しむゲームだ。
 進も健児もロストイマジンの世界にそれぞれの分身を有している。進のそれが勇者アストレイであり、悠人のそれは戦士ヘラクスといった。昨夜、アストレイと闇のドラゴンとの決戦を、ヘラクスは遠く取り囲む人垣の中から見ていた。ヘラクスも修練を積んだ戦士で、並のモンスターを相手に後れを取ることはないし、普段はアストレイとともに、世界の最も危険な地域を闊歩し、武勇を轟かせていた。だが、アストレイと比べてしまっては、ヘラクスはその足下にも及ばないということも、また事実なのだ。
「そういや舟木さん、今度のアップデートで魔法を大幅に増やすっていってたよ」
 舟木さんとは、ロストイマジンの中心となる開発者の一人だ。自身もロストイマジンのゲームに参加しているのだが、進とはゲーム中で親しくなり、もう半年くらい前からメールでやりとりをしている仲であった。
「《闇世界の古代竜(ダークエンシェントドラゴン)》も、正規版ではもう少し強くするみたいだし。正規版じゃあ、昨日みたいに一人で勝つのは無理かもね。もっと強くならなきゃ」
「そういや、《世界のカケラ(ピース・オブ・ザ・ワールド)》はいくつになった?」
 健児は、進の鞄で揺れている小さなアクセサリーを見つめながらいった。水晶のカケラのようなものが鉄のチェーンに繋げられているそれは、ロストイマジンの世界に登場する最重要アイテムをどことなく想像させるものだった。
 《世界のカケラ(ピース・オブ・ザ・ワールド)》――それは、世界を支配する力を持った水晶が、世界創造の直後に十のカケラととなって飛び散ったとされるアイテムで、所持する者に絶大な力を与えるといわれていた。まだ、六つしかその存在が確認されていないのだが、勇者アストレイはすでに、そのうちの四つを所持していた。
「四つのままだよ。後のカケラがどこにあるのか、なんの情報もないんだもん。舟木さんも教えてくれないしさ」
「舟木さんに聞くのはズルイだろ」
 健児が目をつりあげた。
「まあ、教えてくれるとは思ってなかったけどね」
 進は悪びれもせずにいった。鞄に提げた水晶のカケラを手にとってみる。指先にのるくらいの小さなそれは、特別きれいな石でもなかったが、なぜだか小さな頃からのお気に入りであった。とはいっても、いつもそうして持ち歩いていたわけではない。ある日、家に遊びに来た健児が、机の引き出しの奥で眠っていたそれを見つけて、「《世界のカケラ(ピース・オブ・ザ・ワールド)》って、こんな感じかなあ」とつぶやいたのがきっかけで、そう言われてみれば進も、それがなにやら特別なものに思えてきて、今ではこうして持ち歩くようになったのだ。そうしてみれば、その水晶によって、勇者アストレイと自分が繋がっているような、そんな気がしてまんざらではなかった。
「進のアストレイはさあ、なんていうか、もう神さまみたいなもんだよなあ」
 健児はそういって嘆息した。
「神さまってことはないよ」
 進はまんざらでもない顔で否定した。
「いや、だって進が強すぎるから、あのドラゴンももっと強くなるってぐらいだろ?」
 健児は腕を大きく振り回しながらいった。
 オンラインゲームでは、プレイヤーが飽きることなくゲームを続けられるように、ゲーム世界に新たな要素が追加されることがある。それは、新たな魔法であったり、新たな武器であったり、新たな冒険の舞台であったりするのだが、ロストイマジンにおいても、そうした大幅アップデートが間近であると運営会社からアナウンスがされていたところだ。そして、昨夜アストレイが戦った、あの《闇世界の古代竜(ダークエンシェントドラゴン)》こそが、次回のアップデートの目玉のひとつだったのである。
 進の操るアストレイはロストイマジンの世界で最も強力なキャラクターであった。そのアストレイにはしばしば、運営会社から舟木さんを通じて、新たなアップデートに関するバランス調整への協力依頼が寄せられていた。
 例えば今回の《闇世界の古代竜(ダークエンシェントドラゴン)》がそうである。アップデートによって、最強のモンスターとして配置されるはずだったこの闇のドラゴンが、実際にどの程度の強さであるのか、そのお披露目もかねて、ひとつのイベントが企画され、実行された。すなわち、最強のキャラクターと最強のモンスターの一騎打ちである。
 結果、アストレイは苦戦したものの、単身ドラゴンをうち破ることに成功した。その戦いの一部始終をつぶさに解析した運営側としては、闇のドラゴンをもう少し強力なモンスターに書き換えることを検討したというのである。他にも、こうして《進=アストレイ》がゲーム世界の変更を迫った例は数多い。アストレイが、世界を変える勇者といわれる由縁であった。

 昨夜は最高だった。
 《闇世界の古代竜(ダークエンシェントドラゴン)》の巨体が音を立てて倒れると同時に、ギャラリーたちから歓声があがった。歓声、とはいっても現実に声が聞こえるわけではなく、ディスプレイ上に吹き出しの形でメッセージが表示されるのであるが、画面がそれら激闘を讃えるメッセージで覆われて収まらない様子は、進にとってはまさに、鳴り響く歓声に違いなかった。
 あの高揚感。あの興奮。あの充足感。
 それに比べれば、現実はあまりにも退屈だった。ロストイマジンの世界では、あんなにも輝いていたというのに、この現実では、道ばたに捨てられた石ころと自分にどれほどの差がるのかも分からなくなってしまう。
 窓枠に切り取られた空をぼんやりとみつめた。雲がゆっくりと流れていた。黒板をチョークが叩くコツコツという音。ノートを走るシャープペンの音。何もかもが単調で、意味のないことに思えた。
 いつから、こんなにも毎日が退屈になってしまったのか。そのきっかけは思い出せそうにはなかったが、幼い頃には確かに違っていたはずであった。絶対無敵の感覚、とでもいうのだろうか。自分ならだいじょうぶ。自分ならできる。自分だけはちがう。意識してはいないまでも、そんな漠然とした自信のようなものがどこか心の奥底にあって、毎日が希望とか安心とか喜びで満たされていた。
 テレビのヒーローに憧れたときも、世界の平和を守るカラフルなヒーローたちと自分との差は、偶然にも変身セットを手に入れることができたかどうかの違いでしかなく、もしも自分がそうした偶然に出会ったならば、いつでもヒーローになれるのだと信じていた。そのために勇気が必要ならいくらでも沸いてくるし、厳しい特訓が必要なら喜んで耐えれるはずだった。なにより、万が一今はできないとしても、大人になればできるはずなのだと。
 だけどもそんな感覚は、背丈が少しずつ伸びて、遠くまで世界を見渡せるようになると同時に薄らいでいった。屋根と壁に覆われた小さな建物の外にも無数の人たちが暮らしていて、ニコニコとなんでも聞き入れてくれる大人たちとは別に、公園の砂場やブランコを争って、全力で戦わなければならない相手もいるのだと知った。そんなケンカに負けたのが、最初の挫折だったのかもしれない。初恋の女の子は振り向いてくれなかったし、かけっこではいつもビリだった。テストはマルよりもバツの数が多くて、そのせいで、将来の夢から消えていった職業は多い。
 ともかく、成長に合わせるようにして、だんだんと「できないこと」ばかりが増えてきて、自分が世界の中心にいるわけでないことや、むしろ自分は世界の片隅でひっそりと息をしているのだということを、さんざんに思い知らされてきたのだ。
 進は板書用のノートの下に隠していたもう一冊のノートを取りだし、そこに勇者アストレイの姿を描き始めた。たくましい腕も丸太のような脚も自分にはないものだ。だが、この勇者アストレイこそが自分の分身なのである。ハートはひとつなのだ。右手に両刃の剣を持たせる。その重みに、上腕の筋肉が盛り上がるだろう。ロストイマジンの切り裂くような風は、後ろでまとめた髪をたなびかせて、アストレイはかすかに目を細める。だが、その鋭い瞳は、キッと獲物を睨みつけてはなさいのだ。
 進の手が忙しく行き来するたびに、ノートの上にアストレイの姿が刻みこまれていった。こうしてまた、アストレイの似姿やその冒険の物語がいくつも書き連ねられているノートに、アストレイの新たな勇姿が加わわった。
  
「なあ進、さっきの時間も書いてたんだろ?」
 休み時間になると、そそくさと健児がやってきて、当然の権利のように進のノートに手を伸ばした。
「ちょっとだけだよ。でも、新しい冒険も考えたんだ」
 進は几帳面な字で書かれたノート二頁分の小説を健児に見せた。
「アストレイが海底に沈んだ都市に行って古代の秘宝を見つけるんだ。海エルフたちから祝福を受けて、海の中でも普通に息ができるようになる」
「続きは?」
 ざっと目を走らせた健児は、悪くない、といった感じで微笑む。
「次の時間に書くよ。待ってて」
 進はいった。
「でもさ、進はマジでロストイマジンが好きなんだなあ。おれも好きだけどさ、進には負けるって感じ。やっぱ、そんぐらいじゃないと、アストレイみたいにはなれないのかあ」
 健児は進を、見慣れぬ異国の人間を見るかのように、まじまじと見つめた。
「なんでだろう? 他のゲームにはそんなにハマんなかったけど、ロストイマジンは違うんだよね。なんていうのかな、昔から想い描いてた世界が、そこにあるって感じなんだ」
 進は自分の言葉を裏づけるようと、鞄から違うノートをとりだした。それはページの角が痛み、表紙が折れたずいぶんと古いものだ。
「もっと昔からのノートもあるんだけどさ、これが小六んときからのノート。まだ、ロストイマジンがリリースされる前なんだけどさ」
 そういって開かれたノートには、やはりアストレイのイラストが描かれていた。続けてめくったページには小説が書かれている。
「アストレイは、ずっと前から考えてたキャラなんだよね。これが、こいつの活躍する小説。でさ、なんていうのかな……」
 進は目を宙に浮かせて、なにやら考え深い表情を作った。
「こうやってオレがずっと考えた世界と、ロストイマジンの世界は全然違うんだけど、でもなんだか似た空気を感じるんだ。始めてロストイマジンの宣伝を見たときに、ああ、この世界になら、アストレイがいてもいいなって、そんなのがビッビッてきてさ、気がつけば直ぐにハマってたんだ」
 健児は、へえ、とあいまいな返事をして首を傾げた。
「ロストイマジンって、なんのことだよ」
 突然、進の肩越しに野太い声が降ってきた。
 進が振り向くよりも早く、バッと突き出された手が進のノートをひったくっていく。
「あ、だめだよ。返せよ」
 進は椅子をならして立ち上がると、ノートを取り返そうと手を伸ばした。
「いいじゃねえかよ、ちょっと見せろよ」
 そういって鈴木雄太(すずき ゆうた)は、腕の一振りで軽々と進の体を押し飛ばした。雄太の体格は、進よりも頭ひとつ上回っている。
「へへへ、なんだこりゃ。お前、いっつもコソコソとなんか書いてると思ったら、こんなもん書いてたのかよ。はっ、なんだこの、勇者アストレイってのは」
 雄太は声を張り上げた。
「ゲームのキャラクターだよ。もういいだろ。返せよ」
 進は顔を真っ赤にしていった。
 雄太は意に介さずといった調子で、悠々と頁をめくる。さらに進にとっては最悪なことに、この騒ぎを聞きつけて、日頃雄太とつるんでいる小杉良一(こすぎ りょういち)と三川大地(みかわ だいち)たちまでもがやってきた。
「おまえ、ロストイマジンって知ってるか?」
 雄太の言葉に、良一がオンラインゲームだろ、と答える。
「前にちょっとだけやったことあるぜ。よくわかんなくて、すぐにやめたけどな。なんかカルトな人気があるみたいだぜ」
 大地があとを継いだ。
「ほう」と、雄太。
 そうして、ほらよ、とノートを良一に渡す。
「勇者アストレイってのが、こいつのキャラなんだってよ。よく恥ずかしくもなく、こんなもん書けるな、おい。おまえが、勇者ってガラかよってんだ」
 雄太は進に向き直ると、意地の悪い笑みを浮かべた。
「あ、でも、聞いたことあるぜ。アストレイって、ゲームの中じゃかなり有名なキャラクターだったんじゃないかな」
 大地がノートをのぞき込みながらいった。
「知ったことかよ。おい、こいつの書いた内容を、みんなに聞かせてやれよ」
 雄太がいった。
「やめろよ」
 進がノートを持つ良一に飛びかかる。だが、すかさず雄太が進を後ろから羽交い締めにし、強引に引きずり戻した。
「へええ。よくもまあ、こんなこと書けるもんだなあ」
 良一はそういって、コホンと咳払いをすると、ノートの一節を高らかに読み始めた。すでにこの騒動に何ごとかと気をやっていた生徒たちは、哀れみと好奇心を半々に、そんな様子を見守っている。
「黙って聞いてろよ。へっ、勇者アストレイの背後から巨大なトロールが襲いかかる。だが、アストレイは振り向きざまのひとなぎで、トロールの首を切り落とした、とさ。はあ、強いね、アストレイくんは。どこかのだれかさんとは違って」
 進は必死に手足を振って抵抗するが、雄太にギリギリと締めつけられて、息をするのも辛いというありさまだ。ただその口の端から、恨めしげな声をもらすばかりだった。
「――丘小人たちの感謝の言葉を背に、勇者アストレイは再び旅に出た。お終い、だとさ。なんだこりゃ。まるでガキの絵本じゃねえか。おい、もういこうぜ。オタククサイのが移っちまうぜ」
 そういって良一は、進の足下にノートを投げてよこした。パラパラとめくれたそれは、アストレイのイラストを上にして静止した。
 雄太は、ノートをとろうと前のめりになる進を突き飛ばした。進は自分の席に突っこんで、ガタガタと音を立てて尻餅をついた。その様子に、意地の悪い笑い声が降ってくる。それでもすかさず、ノートを取りもどそうと立ち上がった。だが、進の手が届くよりも早く、雄太の足がノートを踏みつけていった。
 グニャリ、と歪んで裂けた頁。足跡を残して、雄太が立ち去っていく。
 進の目に凶暴な光りが宿った。さきほどぶちかった衝撃で床に落ちていた鞄を拾うと、無防備な雄太の背中に力一杯叩きつける。今度は、雄大が頭から机に突っこんで、だらしなく寝ころぶ番であった。
 だが、進のときと違うのは、どんな笑い声も起きないということだ。教室は、ピリピリとした緊張に一気に音をなくした。
 のそりと雄大が立ち上がる。
「てめえ、なにやってんだ、おら」
 素早く引き返してきた良一が、進のすねを蹴り上げた。
 その痛みに、目の前にいる相手の威圧感に、普段であればたちまち萎える進の勇気も、このときばかりは怒りが燃料となり、いくらでも沸いてくるようであった。
 進にとってなによりも大事なアストレイが、意味もなく侮辱されたのだ。
 進はますます躍起になって鞄を振り回した。そのヒステリックなまでの剣幕に良一も大地も毒気を抜かれる。だが雄太は違った。
 ずいと前に出ると、振り回す進の鞄を受け止め、そのまま力づくでひったくった。
「てめえ、よくもやってくれたじゃねえか」
 雄太の拳が唸り、進の右頬を打ちつけた。
 その衝撃に進は吹き飛ばされ、再び地に這う。
「ちっくしょう、後ろからやりやがって」
 雄太は進と進の鞄を睨みつけた。そうして、痛みでうずくまる進に、その鞄を投げつける。
 ベチッっと渇いた音をたてて、鞄が進の顔面を打った。口の中に血の味が広がる。進のなけなしの勇気も、もはや尽き果てていた。こんな相手にケンカを売ったことを早くも後悔する。
 ほっとけばよかったのだ。笑うがままにさせておけばよかったのだ。
 進は少しでも痛みから逃れようと小さく丸まりながら、己の愚かさを呪った。
「おい、こら。立てよっ!」
 雄大の怒声が響き、直後に足が飛んでくる。進は目の前に落ちていた鞄を盾に、どうにかそれをやりすごした。だが、雄大のゴツゴツとした手がその鞄をもぎとろうとする。進は身を振って抵抗し、雄大の手は目標を失って空気をつかんだ。しかし、それだけではない。その指が水晶のアクセサリーに絡まっていたのだ。
 ブチ、っと音を立てて鎖が解けた。
 雄大は手の中に残った水晶のカケラに不審の目を走らせる。そして、すぐにそれを遠くへ放ってしまおうとするが、その瞬間まで無抵抗だった進の目に再び闘志の炎が宿ったのを見て、思い改めた。
「なんだこら。こんなもんがそんなに大事か」
 雄太は鎖を指先でジャラジャラと鳴らしながらすごんだ。
「返せ」
 進の唇が言葉を放とうとする。だが、進の理性がそれを押し留めた。
 相手を刺激してはいけないのだ。
 自分には、このいじめっ子に立ちむかう勇気もなければ、やり過ごす力もない。たった今、身をもってそれを学んだばかりではなかったか。
 進はパクパクと口を動かしたきり、下を向いてうつむいてしまった。雄大はそんな進の様子を満足そうに見つめる。
「答えろよ。聞いてるんだぞ。これが大事か、って」
 雄大がいった。
「別に……」
 進はもごもごと答えた。
「じゃあよ、後ろから襲ってきたワビとしてよ、こいつはもらってもいいな」
 進は無言だった。
「答えろや! てめぇのふっかけたケンカを、これで許してやるっていってんだよっ。どうすんだっ、こら」
 雄大が怒鳴った。
 進はまっ青な顔をして、ただうなずいていた。

 上記原稿に加筆修正した掲載版、「ゲーマーズ 二人の勇者」第一話「リアルな世界」を読んでみたいという方はコチラ

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ゲーマーズ第一話掲載しました。

もう、ずいぶんと長いこと書いている気がします。
「ゲーマーズ」改め「ゲーマーズ 二人の勇者」の第一話を、ようやっと掲載しました。

どこにでもありそうな、主人公が異世界に召喚されちゃう、というお話しです。
一応、この作品ならでは、の仕掛けも考えてはいるのですが、さて皆さんの目にはどう映るのでしょうか。

とりあえずは、第二話をなるべく早く、来月中くらいには、掲載したいと思います。
いよいよ異世界での冒険(?)が始まりますよ。
ヘタレな渉くんは、いったいどんな活躍をしてくれるのでしょうか。
それともしてくれないのでしょうか(おい)。請うご期待!

なお、第一話はコチラに掲載中。

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「魔術士の死」掲載しました。

 短編連作「エンデルノウスに降る雪」の第一作、「魔術士の死」が完成しました。
 この連作、次の作品をいつごろ書くことができるかはわかりませんが、とりあえず、各話に大きな関連はありませんので、独立した短編として楽しんでいただければ幸いです。といいますか、小さな関連もほとんどありません。
 本連作で共通しているのは、「エンデルノウス」という架空の町を舞台に、劇中で「最冬の祭り」が開催される時期で、物語が展開されるということのみです。登場人物も、各話で違ってきます。
 とても地味なお話しなので需要があるかどうかは不明です。お気に召していただけなら幸いなのです。
 
 ちなみに、本連作に元ネタがあることは内緒です。

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短編連作 エンデルノウスに降る雪

 短編連作として考案している「エンデルノウスに降る雪」の第一話「魔術師の死」が、もう少しで完成しそうです。

 世界(ミセラニヌス)の遥か東には、“聖都”エルファゾンがあるのだそうだ。あの人が、そういっていた。そこは、シーラの大神たちから特別の祝福を受けた都で、美しき妖精(エルダトス)たちが人とともに暮らしているのだという。
「“世界の道”の出発点にして“言葉ある者”の夢の始まりの地。恩寵厚き三体の水龍に護られた聖なる都」
 あの人の言葉は濁りがちで、わりに太く、聞きにくい粘りけがあったけれども、エルファゾンについて話すときには、日向(ひなた)で見る絹糸のような不思議な艶(つや)があった。そのせいだろうか、ぼくが思い浮かべるエルファゾンはいつも、たくさんの色彩で輝いていた。朝は湖が真っ赤に燃え、昼は白い陽光ですべてが透きとおり、日暮れの斜陽は雲を黄金色に染める。夜には町の石壁が銀の月に濡れて、そこに星の呼び合う声が響きあう中、人は、美しき妖精(エルダトス)たちが竪琴にあわせて歌うのを聞きながら眠りにつくのだ。暗がりという暗がりには伝説が息づき、食卓のスープ皿の中にまで魔法が満ちて、道ばたの石ころにさえも完全な美が宿る都。そこはきっと、この灰色のエンデルノウスとは、まるで違う世界なのだ。

 こんな感じで始まる物語は、原稿用紙でおよそ30枚程度の予定。地味なファンタジーですが、お好きな方は、どうぞ楽しみにお待ちください。

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自分にあきれています。

 自分に言い聞かせるためのメモです。

○今、書いている小説たち。
 1.「永遠の夏」現代ファンタジー(中編)
   完成度60%
 2.「夢の向こう(仮)」現代(短編)
   完成度50%転じて0%
 「永遠の夏」は、ようやく終わりまでの道筋が見えた感じ。
 でも、その展開にいまひとつ筆が進まず、思い悩んでいるところです。書いていて楽しくないところって、読んでいても楽しくないと思うのですよね。
 「夢の向こう(仮)」は、あまりのベタさとくだらなさに自分であきれてしまいました。とりあえずボツ。構想し直してみます。わたしの大好きなボクシングが出てくる物語で、そこそこ楽しく書けていただけに残念。

○アイデア段階の小説。
 1.「エンデルノウスに降る雪(仮)」
 異世界ファンタジー。短編連作。全10話の予定。 
 地味なファンタジーになりそうです。各話のタイトルもおおよそ決定。今はまだ構想段階ですが、早く書きたくてウズウズしています。短編連作って、ずっと書いてみたかったんですよね。
 ちなみに各話タイトルは、「死せる魔術師」、「栄光の人」、「脱出」、「二人の色男」、「交流」、「わたしの愛した女」、「再会」、「落日」、「エンデルノウスの戦士」、「雪の夜」のとおり。
 でも、先に「永遠の夏」を完成させなくては……。

○ちょっと保留の作品たち。
 1.「ゲーマーズ」異世界ファンタジー(長編)
   完成度30% 
 2.「ワンダラーズ」SF(中編~長編)
   完成度30%
 「ゲーマーズ」と「ワンダラーズ」の「なんだかーずシリーズ?」は、書いていてとても疲れる作品たちです。わたしには複雑すぎる物語なのかも。ただ、時間をかけてでも完成させたい作品なので、がんばります。

○しばらく保留の作品たち。
 1.「白雪姫」異世界ファンタジー(長編)
   未練たらしくサイトにおいてます。いつかは完成させたいのですが。
 2.「三人の魔女」SF(長編)
   構想が古すぎて、もはや無理。楽しそうなんだけどな。
 3.「いちご王国へようこそ」現代ファンタジー(中編)
   実は「ゲーマーズ」と同じ舞台。ゲーマーズを書いていると、こっちも書きたくなる。
 4.「夜に微笑む」現代(中編)
   なぜ、これを書ききれないのか、自分でもわからないでいる。
 5.「屋根の上の幽霊」現代ファンタジー(短編~中編)
   何度も書いてはボツになっている。

 ちなみに、上記の作品を構想の早かった順に並べると、「三人の魔女」が16年前くらい(おい)、「夜に微笑む」が7年前くらい、「白雪姫」が6年前くらい、「永遠の夏」と「いちご王国へようこそ」が5年前くらい、「屋根の上の幽霊」が3年前くらい、「ワンダラーズ」が2年前くらい、「ゲーマーズ」が1年前くらい、「夢の向こう」が3か月前くらい、「エンデルノウスに降る雪(仮)」が1週間前くらいということになります。

 長編のネタが多いことに愕然。全部完成させるのに、あと何年かかるのだろうか。って、絶対に無理です。書けないな、間違いなく。
  

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「小さなアリ大きなわたし」

 昨日、本ブログに掲載した思いつき小説の「六番穴十二郎」を大幅に加筆訂正し、短編「小さなアリ大きなわたし」を書きました。興味のある方はごらんになってみてください。読み比べてみると面白いかもしれません。

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進捗状況

 今、書いている小説たち。
  1.「ゲーマーズ」異世界ファンタジー(長編)
     完成度30%
  2.「永遠の夏」現代ファンタジー(中編)
     完成度50%
  3.「夢の向こう(仮)」現代(短編)
     完成度5%
 色々書いてはいるんです。ただ、一向に完成しないだけ。

 ちょっと保留の作品たち。
  1.「ワンダラーズ」SF(中編~長編)
  2.「昼は夜の残り(仮)」現代(中編)
 書いている途中で、疲れてしまって止めているものです。   

 こんな風に、あちこちに手を出しているのが完成しない原因なのでしょう。
 反省します。

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進捗状況。

 以前に、現在書いている小説として紹介した次の作品たち。

 1 「ねじ巻きカプリス 最終話」(50枚くらい)
 2 「昼は夜の残り(仮)」(中編)
 3 「ワンダラーズ」(中編~長編)
 4 「タイトル未定」(短編) 覆面作家企画用。

 このうち、1と4は完成している。2は、もう少し練りたい感じ。3は、かなり書いているのだが、ちょっとプロットを練り直さなければ使えなさそうなので、いったん休憩である。
 かわりに、
 5 「ゲーマー」(中編)250枚程度
 をしばらくは書いていこうと思っている。

 そんな感じ。

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ゲーマー

 「ゲーマー」というタイトルの250枚程度の作品を構想。

 ジャンルは、べたなところだが、異世界巻きこまれファンタジーになるのだろうか。

 一応全9話のプロットはまとまった。プロットのメモを原稿用紙換算すると30枚近くなっていた。もっと効率よくできそうなものだが……。

 これから世界観の構築を詰めていきたいと思う。

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「覆面作家企画3」下読み中

わたしも参加させていただきました、標記の「覆面作家企画3」ですが、現在わたしは、参加表明がされた57作について、中学生が読むのに適当な作品であるかどうか、を判断するための「下読み」をさせていただいております。

本日は適当に18作ほどを「下読み」。みなさんの作品のレベルの高さに、下読みの本分を忘れて、ちょっと驚いているところです。残りの作品を拝読するのが楽しみです。

ちなみに年齢制限の判断については、これくらいいいかな~と思うところも、年齢制限のある作品が参加できる「冬」が用意されていることに鑑みて、ちょっと厳しめに判断をさせていただいております。他の下読みのみなさんの判断が気になるところです。

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ねじ巻きカプリス……。

 ねじ巻きカプリスの第5話の公開を停止してしまいました。

 どうも未完成のファイルをもとにアップしてしまったようで。しかも、完成ファイルを探してみるも、どこにいったのか見あたりません。

 かくなる上は、プチプチと訂正していくしかないのでして。今週中には再掲載できるとは思いますが、なんともみっともないものをアップしてしまったと赤面中でございます。

 でもまあ、既に掲載されていた第5話をご覧になった方には、完成後の原稿と比べていただいて、ここが変わったのか~とか、たいして変わってねーなとか、そういう楽しみかたをしていただけるのではないかと思っております。

 なにやってるんだか……。

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覆面作家企画3 提出!

 本日、覆面作家企画3に作品を提出させていただきました。どなたか当ててくださる方がいらっしゃるだろうかと、いまからワクワクします。

 ねじ巻きカプリスの最終話を自分で読み直していたら、完成原稿と違う原稿が掲載されていたことに気がついたのは内緒です。もちろん、こっそりなおしますとも。

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ねじ巻きカプリス完結しました。

 ねじ巻きカプリス、全五話、無事に(?)完結いたしました。

 正直不満は色々残っているのですが、当初に書いてあったエンディングへと、一応つなげることができたので、まあよしとしましょう。

 完結までにずいぶんと時間をかけてしまいましたが、その分この作品世界への愛着は深くなっています。色々と語りたい気もするのですが、自分の作品について語ることはあまり得意ではありませんので、あとは読んでくださった皆さまの心に、少しでも届くことを期待するばかりです。

 もっとも、改稿の大好きなわたしのことですから、数か月後にこっそり書き直したりするかもしれませんが、それはまた別のおはなしです(おい)。

 そんなわけで、ねじ巻きカプリスをどうぞお楽しみ下さい。

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覆面作家企画3推敲中

ここ数日、覆面作家企画3用の原稿を推敲している。

20枚という制限が、なんとも心地よいこの企画。推敲していて、とても楽しい。

ところで、推敲をしているときにいつも感じるのは、推敲によって作品は良い方向へ向かっているのか、ということだ。推敲を重ねるにつて、できたての原稿の、荒々しさや熱のようなものが次第に削がれていって、なんだか面白みをなくしていくようにも思えるのだ。

とはいえ、直さずにはいられない。正直なところ、作品が完成したと思ったことなど、一度もない。

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今書いているもの

 今とりかかっている作品は次の四つ。

「ねじ巻きカプリス 最終話」(50枚くらい) SF要素のある現代小説。早く完結したい。

「昼は夜の残り(仮)」(中編) 現代小説。男性一人称。

「ワンダラーズ」(中編~長編) SF要素のある現代小説。三人称。宇宙人が登場。

「タイトル未定」(短編) 覆面作家企画用。

 上の三つは、断続的にではあるが、もうずいぶんと書き続けている。いつになったら完成するのやら。

 そのほかに、次の作品もちょこちょこと考えていたり。

「永遠の夏(仮)」(中編) 現代ファンタジー。三人称。

「白雪姫(連載中)」(長編) 異世界ファンタジー。三人称。

とにかく筆が遅いのです。

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覆面作家企画3

覆面作家企画3」に参加したいと思う今日この頃。

 お題は「空」とのこと。普通は「そら」って読むんでしょうが、わたしには「クウ」としか認識できず。Q&Aをみたら、お題の消化のしかたは「クウ」でも「カラ」でも「スカイ」でもいいらしくて。

 そんなわけで。なんとなく「クウ」で考えてみるも、なんだか漠然としずぎているような。ふむ。どうしたものか。

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